よくあるご質問

SKU(Stock Keeping Unit、在庫管理上の最小単位)ごとの原価の出し方から、損益分岐ROAS(Return on Ad Spend、広告費に対する売上の倍率)、3PL(3rd Party Logistics、物流委託先)の請求の配分、HTS(Harmonized Tariff Schedule、米国の関税分類)と関税、料金とデータの取り扱いまで。導入前に聞かれることをまとめました。

craft8 が言う「貢献利益」の定義を正確に教えてください
注文を受けてからお客様の手元に届くまでに発生する変動費を、すべて売上から差し引いた金額です。率ではありません。計算式は次のとおりです。
純売上高(Net sales)= 総売上高 − ディスカウント − 返品
− 着地原価(売上原価+海上・航空運賃+通関+関税)
− US国内配送費
− 3PL のピック/パック
− 決済手数料
− 返品にかかる費用
= 貢献利益 CM1
− 広告費
= 貢献利益 CM2
広告費を引く前が CM1、引いた後が CM2 です。率で表すときは対純売上高比と呼びます。運賃と関税は会計上も売上原価に含めるべきコストです(着地原価)。多くのブランドがこれを別枠の経費として扱っているため、商品ごとの利益が実態より大きく見えています。なお3PLの保管料は、荷量に比例する部分のみを含め、固定契約分は除外して計算することもできます。
Excel でも計算できるのではないですか
一度だけなら計算できます。難しいのはそれを毎月続けることです。輸入のたびに運賃と関税の按分をやり直し、仕入日ごとに為替レートを引き当て、3PL の請求書から SKU 別に費用を割り戻し、返品を反映する。この作業を毎月正確に回せている担当者を私たちはほとんど見たことがありません。多くの場合は途中で概算に切り替わってその概算のまま広告予算が決まっていきます。書類の金額を入れれば、按分と引き当ては craft8 が自動で行います。
会計ソフトや 3PL の管理画面では分からないのですか
会計ソフトは月次で会社全体の損益を正しく出すためのものです。SKU 別やキャンペーン別には分解されませんし、締めが終わるのは翌月です。3PL の管理画面には自社の費用しか載っていません。「この商品に次のロットをいくつ発注するか」を判断できる粒度と速さで、この数字を出せる仕組みが存在しないというのが実情です。
Shopify の売上総利益率と数字が合いません
分母が違います。Shopify の売上総利益率(Gross margin)は総売上高(Gross sales)を分母に取ります。craft8 はすべての比率を純売上高(Net sales)で割ります。ディスカウントと返品を引いたあとの金額が、実際に入金される売上だからです。どちらが正しいという話ではなく、基準を揃えないと比較できないという話です。craft8 の画面では対純売上高比と明記しています。総売上高ベースの数値も併記できます。
料金プランはどの数字で決まりますか
US純売上高(Net sales)で決まります。Shopify の総売上高(Gross sales)からディスカウントと返品を引いた金額です。送料収入と税は含みません。接続後は自動で判定されるため自己申告は必要ありません。判定に使うのは直近3ヶ月の平均です。11月に一度だけ上限を超えたという理由でプランが上がることはありません。SKU がバリエーション単位で250を超える場合はひとつ上のプランになります。原価モデルを持つ単位が増えるためです。
他の利益分析ツールより高いのはなぜですか
Shopify 向けの利益分析ツールの多くは月数十ドルから数百ドルです。注文ごとの送料や決済手数料まで入れられるものもあります。craft8 の料金に含まれているのは、その手前にある輸入側の原価計算です。海上運賃をロット単位で重量と容積で按分し、HTSコードごとに実効税率を当て、仕入日のレートで円建て原価を確定させます。この3つと、本社に出せる日本語のレポート。それが差額の中身です。逆に、US国内で仕入れて国内で売っているブランドなら、安いツールで十分です。そこは正直にお伝えします。
値上げすれば数量が落ちるのではないですか
落ちます。どれだけ落ちるかは craft8 では分かりません。だから値上げを勧めることはしません。出すのは、数量が何%落ちたら損になるかという境界線だけです。CM1 対純売上高比が10.1%の商品を5%値上げすると、数量が33%落ちるところまでは値上げ前を上回ります。42.1%の商品なら11%です。この線を見て、自社の商品で現実的かどうかを判断してください。コンバージョン率や獲得単価の変化は craft8 の計算に入っていません。値引きの側は前提が要りません。CM1 対純売上高比を超える値引きは、数量がどれだけ伸びても1注文あたりでは損になります。
その数字が正しいと、どう確認できますか
すべての費目が、入力の元になった書類に紐づいています。関税ならどの通関書類から来たか、3PL費用ならどの請求書から来たかまで辿れます。計算過程ごと CSV で書き出せるため、月次で会計の数字と突き合わせられます。費目ごとに実測か按分か推定かを表示するため、どこが確定値でどこが仮定かも分かります。合わない箇所が出たときに、どこで合わないかが分かる状態を優先しています。計算式はブログで全公開しているので、手元で検算もできます。
広告費はどうやってSKUごとに配分するのですか
実測できるものと、できないものがあります。商品ページに直接送客するキャンペーンは、実際の売上に基づいてSKUに割り当てます。ブランド名の指名検索やトップページ送客のように特定のSKUに紐づかない広告費は按分です。按分した金額には印をつけて、実測と区別して表示します。ここを曖昧にしたままSKU別のCM2を出すツールは信用しないでください。CM1は広告費を含まないため、この影響を受けません。SKU単位の判断はまずCM1で行うことをおすすめしています。
売れた1個がどのロットのものか、どうやって分かるのですか
分かりません。Shopify が持っているのは数量だけで、売れた1個がどの入荷分だったかという情報はどこにも記録されていません。craft8 は入荷ごとにロットを作り、出荷を先入先出でロットから引き当てます。これは計算上の仮定であって、実測ではありません。ここを曖昧にしたまま「正確な原価」と言うツールは信用しないでください。

ロットは輸入書類から作ります。入荷日、数量、仕入価格、運賃、関税を入れると、その入荷が1つのロットになります。入荷日と数量が確定しているので、先入先出の引き当て自体は推定ではなく確定した計算です。仮定が残るのは払い出しの順序だけです。過去の入荷も同じ手順で遡って作れます。

仮定がどれくらい外れるかも申し上げます。着地原価 $18.40 のロットと $24.90 のロットが混在した状態で12個売れた場合、先入先出で出した貢献利益は実際の払い出し順に対して対純売上高比で2.8ポイントずれます。一方、Shopify の商品マスタに入れたままの原価で計算すると9.3ポイントずれます。craft8 が明らかにしようとしている差は24ポイントです。桁が違います。

ロットどうしの着地原価が近い月は、この仮定はほとんど影響しません。航空便に切り替えた月、税率が変わった月、為替が大きく動いた月は影響します。差が大きいときは、その旨を数字の横に表示します。
3PLの請求は月単位です。SKUごとにどう配分するのですか
明細の種類ごとに配分の根拠が変わります。ピック/パックは注文単位と個数単位で明細が出るため、出荷実績でほぼ正確に配分できます。入庫作業費は該当する入荷ロットに直課します。難しいのは保管料です。保管料は「売れた在庫」ではなく「置いてある在庫」に対して発生します。出荷個数で按分すると、かさばって回転の遅い商品が実際より安く見えます。

craft8 は容積×在庫日数で按分します。同じ $4,900 の請求書でも、出荷個数で割ると回転の遅いSKUの負担は $1,884、容積×在庫日数で割ると $4,107 です。1個あたり $3.02、対純売上高比で5.2ポイントの差になります。ロットの引き当ての誤差より大きいのはこちらです。この差を反映させるため、SKUの寸法を初期設定で一度だけ登録していただきます。
HTS分類を間違えた場合、責任はどちらにありますか
分類は自社で決めていただきます。craft8 は登録されたHTSコードと税率で計算するだけです。分類の判断は行いません。通関の申告責任は輸入者にあり、そこを代替できると申し上げるつもりはありません。関税額は通関書類に記載された実額を使います。税率が変わった場合は新しい税率を一度入れれば全SKUを再計算し、過去のロットは当時の税率のまま残します。
決済手数料と返品処理はどう計算していますか
決済手数料は注文単位で明細が取れます。1注文に複数SKUが入っている場合は注文内の売上比で配分します。ここは実測に近い精度です。

返品は2つに分けます。返金した売上そのものは、純売上高を出す時点ですでに引かれています。費目として二重に引くことはしません。ここで計上するのは返送の送料、再入庫の作業費、再販できなかった分の廃棄です。返送と再入庫は返品アプリか3PLの明細に出ます。SKUごとの返品率は Shopify から取れるため、1件あたりの処理費用をその返品率で配分します。廃棄は発生したSKUに直課します。
3PLの請求書はフォーマットが毎月変わります
形式は問いません。craft8 に入れていただくのは請求書の中の金額だけです。ピック/パック、保管料、入庫作業費、配送料といった費目ごとに、金額と対象期間を入力画面で確定します。元の請求書は PDF でも画像でも表計算でも添付して残せるため、どの数字がどの請求書から来たかを後から辿れます。入力されていない費目がある月は、その費目を推定として幅で表示し、確定値と区別します。黙って0として計算を進めることはありません。欠けたまま出た数字のほうが、数字が出ないことより危険だと考えています。
費用対効果はどう考えればいいですか
赤字で回っているSKUが1つ見つかれば、多くの場合それだけで元が取れます。トップページのサンプルにある SK-MASK-05 は売上が最も大きいSKUでありながら、損益分岐ROASが9.91です。実際のROASは4.79なので、このSKUの CM2 は月 −$4,594 です。Core プランは月 $199 です。ただし、止めるか値上げするか発注を減らすかの判断は自社で行う必要があります。craft8 は数字を出すところまでで、利益を作るのは運用側です。30日間のトライアルで自社の数字を入れて、見つかるかどうかを確認してください。
少人数で運営されているサービスですよね
はい。日本とUSの両方でEC事業を運営してきた経験をもとに作っています。事業継続のリスクがあるのは事実です。だからこそデータは全件いつでもCSVで書き出せる状態にしています。原価モデルの考え方も計算式もブログで公開しているため、craft8 がなくなっても同じ計算は再現できます。囲い込みを前提にした設計はしていません。契約前に懸念があれば、そのまま聞いてください。
導入にはどれくらい手間がかかりますか
全SKUを揃える必要はありません。まず売上が一番大きい1点だけで始めてください。Shopify と広告アカウントの接続は数分、仕入価格とHTSコードを入れれば10分ほどでそのSKUの貢献利益と損益分岐ROASが出ます。運賃や3PL請求書がまだ手元になくても、その時点で分かる範囲から幅で表示します。「CM1 は $3,800 から $5,200 の間」という形です。書類を足すほど幅が狭まり、確定します。全部揃うまで何も出ないということはありません。
Shopify 以外のカートやモールにも対応していますか
現時点では Shopify での US 販売に絞っています。Amazon US や楽天、自社の別カートは接続できません。接続先も Shopify、Meta広告、Google広告の3つだけです。原価モデル自体は同じ構造で使えるため要望としては受け付けています。対応していないものを対応していると申し上げることはしません。接続できるサービスの一覧は、申し込み前にすべて確認できます。
広告の運用は代理店に任せています。それでも意味はありますか
むしろその場合にこそ効果があります。代理店が見ているのは ROAS や CPA(Cost Per Acquisition、顧客1件あたりの獲得単価)であって、関税や運賃を含んだ貢献利益ではありません。ROAS が良くても利益が出ていないキャンペーンは実際によくあります。craft8 の数字を共有いただければ代理店との会話が「広告の指標」から「利益」に変わります。代理店側で複数クライアントをまとめて扱いたい場合は、個別にご相談ください。
データの取り扱いはどうなっていますか
各サービスへの接続は、可能な限り読み取り専用の権限で行います。craft8 が広告や在庫の設定を書き換えることはありません。表示するのは計算結果だけで、実行の判断は必ず自社で行います。

ブランドごとのデータは分離して保管します。他社の画面に御社の数字が出ることはありません。

これとは別に、匿名化した統計値を市場ベンチマークの作成に使う場合があります。出荷量帯ごとの3PL手数料の中央値、HTS分類ごとの実効税率のばらつき、日本発US向けレーンの海上運賃の相場といったものです。個社が特定できる情報は含めません。ブランド名、SKU名、取引先名は一切使いません。この利用を望まない場合は設定から除外できます。除外しても機能に制限はかかりません。

取り扱いの範囲と第三者提供の有無は利用規約とプライバシーポリシーに明記しています。申し込み時に確認いただけます。個別の秘密保持契約が必要な場合はご相談ください。
途中で解約できますか
月払いはいつでも解約できます。最低利用期間はありません。解約後も構築した原価モデルと算出済みの損益データは CSV で書き出せます。データを人質にして継続していただくつもりはありません。年払いは2ヶ月分が無料になる代わりに期中の返金はありません。

一番売れている商品から
確かめてください

Shopify を接続して仕入価格と関税分類を入れれば、10分ほどでその商品の貢献利益が金額で出ます。
30日間無料、クレジットカードの登録は不要です。広告と在庫の設定は書き換えません。

無料の計算テンプレートに一番売れている商品を1点入れると、着地原価、貢献利益、損益分岐ROASまで出ます。craft8 と同じ計算です。

一番売れている商品の貢献利益を出す → 無料テンプレートを受け取る →
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データの接続がまだ難しい場合は、無料の計算テンプレートから始められます。